2008年12月07日
バースディケーキ
皆様こんにちは
岐阜県葬儀屋ではたらく 堀恵慎のブログへようこそ
岐阜県葬儀屋ではたらく ボクです。
ご好評頂きました
前回更新の「きれいなウソ」
から、長い月日が流れてしまいました・・・。スンマセン。
ってなわけで、今回も前回に引き続き
ノンフィクションフューネラルドラマをお送りいたします。
今回は、思わず「ポーニョ、ポーニョ、ポニョ・・・・」と
唄いたくなるような、心暖まるお話。
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我らがメモリアでは
故人様が亡くなられた日と、お誕生日に近いとき
バースディケーキを
ご用意する事があります。
これはお客様に内緒で、
担当者(メモリアルプランナー)が考える“サプライズ”
のひとつです。
サプライズなのに、こんなところで公表してしまって良いのか
わかりませんが、今回の話はこのケーキが鍵を握っているのです。
(担当者の皆様ご勘弁を・・)
あるお葬式でのこと・・
おばぁちゃんが亡くなられたその日は
おばぁちゃんの89回目の誕生日でした。
それを知った担当者は、
「おばぁちゃんの誕生日を皆さんでお祝いしてあげましょう」
ということで、
お通夜の夜に、ご当家様にバースディケーキを
お渡しました。
その場にいた、娘さんやお孫さんはとても喜んでくれました。
おそらく、おばあちゃんも喜んでくれたのではないでしょうか。
そして次の日、葬儀が終わり担当者は、お客様のお家へ
お伺いし、今後の事についていろんなお話をしていました。
そこで、ふと昨晩の事が頭をよぎりました。
「あのケーキは喜んでもらえたのだろうか・・?」
気になった担当者は、ご当家様に聞いてみたのです。
「あのバースディケーキは喜んで頂けましたでしょうか?」
すると、ご当家様から意外な返答が・・・
「うん。とても嬉しかったです。
でも、一番喜んでいたのはひ孫なんです。」
「・・・???ひ孫??なぜですか?」
「実はね・・・・・・・・・・・
おばあちゃんが亡くなった当日は、おばあちゃんの誕生日
だったんだけど、お葬式があった今日は、ひ孫の5回目の誕生日なの。
ひ孫は子供ながらに、今回の誕生日はお祝いしてもらえないなぁ・・・。
ケーキ食べたかったなぁ・・・。でも、わがまま言うとお母さんにおこられるし・・・。
と思っていたみたいです。
そこに、あのケーキが出てきたから
ひ孫は、喜んで喜んで。走り回ってましたよ。」
このバースディケーキ。本当は、おばあちゃんからひ孫さんへの
誕生日プレゼントだったのかもしれませんね。
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ノンフクションフューネラルドラマ vol.2 「バースディケーキ」
いかがでしたでしょうか?コメントお待ちしております。
それでは今日はこの辺で
またお会いしましょう。